ニュース Balatro開発者が手掛けた新作はSlay the Spire開発期間中に生まれた

Balatro開発者が手掛けた新作はSlay the Spire開発期間中に生まれた

著者 : Nora アップデート : Nov 22,2025

Balatro Developer Local Thunk Shares Rare Development Insights

Balatroの開発者Local Thunkは、個人ブログで興味深い開発回顧録を公開し、開発期間中に際立った1つの例外を除いて意図的にローグライクゲームをプレイしなかったことを明かした。

ローグライク禁欲の不思議な事例

匿名の開発者は詳細な開発タイムラインの中で、2021年12月にBalatro制作期間中はローグライクゲームを完全にプレイしないと決断した理由を説明している。

「誤解のないように言っておくが、これは何らかのデザイン的な純粋主義の立場からではなかった」とLocal Thunkは記している。「ゲーム開発は私の情熱プロジェクトであって、金儲けの手段ではない。私は新鮮な視点でローグライクやデッキ構築のメカニズムを探求し、失敗を犯し、システムを再構築し、既存の公式を避けたかった。既存のゲームを研究すれば、より洗練された製品が生まれたか? 間違いなく。だがそれでは、このプロセスに感じる創造の喜びが台無しになっていただろう」

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例外が証明したルール

18か月後、Local Thunkはついに自身のルールを破り、研究目的で『Slay the Spire』をダウンロードした。「凄まじい」と彼は書いている。「これこそがゲームだ」

開発者はその理由をこう説明する。「最初はカードゲームのコントローラー実装を研究するためにダウンロードした。だがその後、完全にハマってしまった。皮肉なことに、遅れてこのゲームと出会ったおかげで、Balatroが彼らの素晴らしいデザインの無意識のクローンになることはおそらく回避できた」

開発の秘話と廃案となったアイデア

この開発回顧録では、いくつもの興味深い舞台裏の詳細が明かされている:

  • プロジェクトフォルダーは開発期間中、頑なに「CardGame」という名前のままだった
  • 作業用タイトルの「Joker Poker」は最終段階まで使われ続けた
  • 廃止された機能には、『Super Auto Pets』スタイルのアップグレードシステムと、完璧な周回を達成するための特別なゴールデンシールが含まれていた

今や象徴的な150枚のジョーカー数は、出版社とのやり取りの誤解から生まれた。「Playstack社には120枚のジョーカーがあると伝えた。次の打ち合わせで彼らは150枚と話していた。訂正する代わりに、『実際のところ…その方がいいな』と考え、さらに30枚追加した」

「Local Thunk」の由来

この開発者名はプログラミングの内輪ネタに由来する。「パートナーがR言語を学んでいて、変数命名規則について尋ねてきた。私が詳細に説明した後、彼女は無表情で『私はただ自分のをthunk(トゥンク)と呼んでる』と言った。Luaプログラミング言語では変数に『local』を使う。そこで『local thunk』が生まれた」

開発日誌の全文では、Balatroの創作に関するさらなる洞察が提供されている。IGNは本作に10点満点中9点を付け、「強迫観念的な『もう一回』という魅力で週末全体を台無しにしそうな、無限に満足できるデッキ構築」を称賛した。