Anbernic、関税問題で米国向け配送を一時停止

老舗レトロ携帯ゲーム機メーカーのAnbernicは、米国顧客からの全ての注文を一時的に停止しました。

The Vergeが報じたところによると、同社はこの決定の理由として、米国の関税規制における最近の変更を挙げています。同社は顧客に対し、「輸入関税の影響を受けず、安全な購入を保証する、米国倉庫からの出荷商品に注目してください」と助言しました。中国からの出荷を必要とする注文は現在停止されています。

同社は、手頃な価格のゲームボーイ風デバイスで人気を博し、通常は発売時に中国から直接出荷された後、米国倉庫在庫を維持していました。

Anbernicのウェブサイトでは出荷元の選択肢が提供されていますが、すべての商品が米国倉庫で利用可能というわけではありません。これは、アメリカのゲーマーがRG CubeXXやRG 406Hなどの特定モデルにアクセスできなくなったことを意味します。

トランプ政権による中国輸入品への関税引き上げ—最大145%に達する—は、複数の業界に影響を与えています。既存の費用と合わせて電気自動車に最大245%の税率が適用される可能性を含む、提案中の追加関税はこの傾向を継続しています。ほとんどのメーカーは結局これらの増加したコストを消費者に転嫁し、ゲーマーはNintendo Switch 2のアクセサリーからゲーミングノートPCに至るまで、技術製品全般でより高い価格に直面しています。

Anbernicは、この過渡期において予期しない関税に直面している顧客向けに、積極的に解決策を模索していると述べました。

任天堂は最近、60分間のNintendo Directプレゼンテーションの中でSwitch 2を公開しました。4月上旬を予定していた米国での初期予約は、米国およびカナダ市場に影響を与える関税の不確実性により、4月24日に延期されました。本体の価格を449.99ドルに維持しながら、任天堂はほとんどのSwitch 2アクセサリーの価格を上方修正しました。